2011年7月6日水曜日
学会発表予告編(1)
9月6日から9月8日まで、琉球大学千原キャンパスにて、電気学会産業応用部門大会が開催されます。
これから2回に渡り、産業応用部門大会での発表内容の見所を紹介します。
今日は下記の2つについて。
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9月6日(火) 15:20~18:00 会場 2-313教室
R1-7:DC-DC変換器(2)
1-49 高電力密度昇圧コンバータにおける密結合インダクタ方式と結合インダクタ方式の特性比較
◎今岡 淳・川島崇宏・山本真義(島根大学)
1-54 可飽和インダクタを用いたリカバリレス昇圧コンバータ
◎塚本英晴・川島崇宏・山本真義(島根大学)
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最初の発表は、ハイブリッドカーの昇圧チョッパ回路部の小型軽量化を実現する技術に関する内容です。
具体的には、2009年にホンダ技研が発表した下の論文内容に対して、島根大学が提案する方式と、どちらが優れているか?という点に着目した発表です。
M. Hirakawa, M. Nagano, Y. Watanabe, K. Andoh, S. Nakatomi and S. Hashino, “High Power Density DC/DC Converter using the Close-Coupled Inductors”, IEEE Energy Conversion Congress and Exposition, USA, pp. 1760-1767 (2009)
上記の論文はIEEE-ECCE'09で受賞された内容で、これにどうやって勝とうか!?と、試行錯誤した結果を発表します。
修士1年生の今岡が頑張って解析しましたが、彼はアメリカに放浪の旅に出る可能性もあるので、私の研究室のトップ、川島が発表するかも知れません。
川島は、今年度でドクターを取得して就職予定なので、レアなプレゼン姿を拝めるかも知れません。
回路のセンスは私の2.5倍くらい良いので(ホントに!)、プレゼンも聞き応えがあるはずです。
2つ目の発表は、やはり川島の発案した回路で、彼の下で研究している修士1年の塚本が発表します。
内容としては、やはりハイブリッドカー用電源の高効率化に着目したものになっています。
これまでリカバリレスチョッパ回路というものを島根大学のフラッグシップとして長く研究をしていましたが、その最終進化版、と言えます。
リカバリレス回路で根本的に問題になっていた昇圧機能の劣化を改善可能な回路です。
折角、川島が発案したのですが、特許を調べると既に押さえられていました。
その発案者は、この間、島根大学に来られた知り合いの方でした。(笑)
さすが!
ただ、この実証評価は世界でも初めてですので、面白い内容だと思います。
・・・
という感じで、研究内容でも、特許関係でも、周りと競争しながら学生達と共々、頑張った内容です。
残りの2つの紹介は、次回に。
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