2016年9月11日日曜日

4代目プリウス用PCU分解中


9月末にご来学される企業様との共同研究の一環で、4代目プリウス用PCUを分解中。

この4代目プリウス、納期が随分先になるくらいに、人気みたいですね。
その心臓部を分解できるとは、有り難くもあり、勿体なくもあり。(笑)



下は分解するPCU。
PCUは、こんなカバーが付いています。



貴重なPCUを躊躇無く分解していく、遠藤(修士2年)と金澤(博士3年)。



分解したPCUは、こんな内部構成となっています。



左から、冷却アルミブロック、制御用ECUとゲート駆動回路基板(1枚になっている!)、キャパシタとパワー半導体(両面冷却!)、同じく冷却ブロックと昇圧チョッパ用インダクタ(まだプリウスは単相)、そして絶縁側DC-DCコンバータ、です。

3代目と比較すると、その小型化、高密度化の進化に驚かされます!

これから、使用されているパワー半導体をカーブトレーサーで性能確認したり、インダクタコアを分析に出したりして、詳細な部材や回路構造を調べていきます。
個人的には、昇圧チョッパ後段のキャパシタの小ささ、絶縁DC-DCコンバータの作り込みと回路構成(テスタで導通部を確認しながら等価回路に落とし込んでいく)に感動しました。

・・・しかし、白煙を吐き始めた中古のスカイラインに乗っている私の気持ちとしては、しつこい様ですが、一言、もったいない・・・。(笑)


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今後の山本への会食のお誘いについては、下記の記事をご覧下さいませ。

「所信表明(今後の山本への会食のお誘いについて)」


【講演・出版物のご紹介】
    ■出版物

  1. 「自動車用48V電源システム 欧州勢の思惑と日本企業が目指すべき技術開発の方向性」、サイエンス&テクノロジー
    書籍紹介ページはこちら
    紹介ページ<http://masayamamoto.blogspot.jp/2016/07/48v.html

    48V電源システムに関する現状の市場動向と技術動向を融合させて、欧州の戦略を読み取り、次世代に要求される技術を掲示する、日本初の書籍です。

  2. 「パワーエレクトロニクス回路における小型・高効率設計法 ~昇圧チョッパから結合インダクタの設計まで~ (設計技術シリーズ)」、科学情報出版
    アマゾンサイトはこちら
    紹介ページ<http://masayamamoto.blogspot.jp/2014/11/blog-post_12.html

    ※好評で売れているみたいですので(電気工学部門でランキングが4位でした!感謝です!)、アマゾンの在庫が無くなった場合、このサイトからも購入可能です<http://www.it-book.co.jp/books/017.html
    ※何度かアマゾンでは売り切れていたそうで、申し訳ございません。

    ■講演予定

  1. 9月12日:「車載用48V電源システムの原理と技術動向および市場展開」、S&T様主催
    ※欧州がプラグイン・ハイブリッド車の開発に注力する戦略意図を解説していきます。
    紹介ページ<http://masayamamoto.blogspot.jp/2016/08/48v.html

  2. 9月13日:「自動車用48V電源システムで変わる世界市場・技術要件への対応指南」、サイエンス&テクノロジー様主催
    ※上記の車載用48V電源システムに関する書籍の解説セミナーです。書籍内容に、より様々な技術情報を肉付けした内容のセミナーとなります。
    紹介ページ<http://masayamamoto.blogspot.jp/2016/07/48v.html
  3. 開催場所が変更になりました。
    新しい開催場所は、「東京・港区芝公園 コンベンションホール・AP浜松町 B1F Fルーム」です。


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