2012年5月10日木曜日
スイッチング電源の基礎講習会
6月14日、15日に、スイッチング電源における基礎講習会を東京都新宿区で開催致します。
14日は電源のディジタル制御に関する講習会。
15日は電源のトランスやインダクタの設計に関する講習会です。
企画は日本技術情報センター様で、開催案内はそれぞれの題名をクリックしてご確認下さい。
14日:パワーエレクトロニクス機器におけるディジタル電源制御技術の概要・開発動向
15日:パワーエレクトロニクス機器におけるトランス/インダクタの最適化設計
スイッチング電源のディジタル化が話題になって久しいですが、実際に、その性能の限界点や問題点等がクローズアップされることは少ないです。
14日はディジタル制御系の設計に関して、気を付けなければならない点について、包み隠さず(笑)お教え致します。
もちろん、前半ではアナログ制御の基本からしっかりお教えします。
簡単な電源の知識があれば、制御系の初学者でも対応できるように致します。
最後の方では、CPUの選定方法を含めた実用的なお話しも盛り込みます。
実際に、PFCとDC-DCコンバータをオールディジタル制御で動作させていますので、そのノウハウもお教え致します。
15日は、現在では電機業界で少なくなってきた磁気回路を扱えるエンジニアを増やしたい!という気持ちもあり、このテーマでの開催の運びとなりました。
ご支援頂いた日本技術情報センターの吉田様にはこの場をお借りして感謝申し上げます。
ご存じの様に、島根大学パワーエレクトロニクス研究室の最も得意とし、他に負けないと自負している技術分野として、磁気回路設計があります。
ここでも、スイッチング電源におけるトランス、インダクタに関する磁気回路の基本から丁寧にお教え致します。
さらに、島根大学パワエレ研究室の伝家の宝刀「トランスリンク方式」のインダクタ設計法をお教え致します。
これは普通のインターリーブ方式と比較して制御系等の他の部品を全くいじらず、コアを半分のサイズに置き換えることができます。
今、企業の皆様が市販されている電源のコアを、簡単に半分にすることが可能です。
その秘伝を教示させて頂きます。
今回の講習会は、沢山のスライドを映写する方式ではなく、ノートへの筆記をベースに進行して参ります。
頭に残らない沢山の情報より、本当に電源設計に必要な、本質的な”知恵”をお教えします。
ご参加頂いた皆様が、今後の長いエンジニア生活の中でその知恵を応用、発展させ、この国の産業界を復興させることができることを祈って。
日本の電機業界の、維新が始まります。
志のあるエンジニア志士達の参加をお待ちしています!
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