新春最初のお休みは、アウディのディーラーへ行ってきました。
執筆用の取材のためです。
(全然休みではない。)
お目当ては、昨年末に発売されたAudi A3 Sportback e-tronです。
この車の試乗に来ました。
今、欧州の完成車メーカに対する二酸化炭素排出量規制が、年々厳しくなってきています。
下記が2020年までの規制の動きです。
この規制をクリアするために、48V電源システムの導入や、ハイブリッドシステムの導入等、様々な試みを欧州メーカも模索していますが、このA3 Sportback e-tronは、その規制に対する戦略車です。
プラグインハイブリッド車と呼ばれるシステムなのですが、ストロングハイブリッド車の一種で、電気自動車と普通のハイブリッド車のちょうど中間に位置するモデルです。
ちなみに、ハイブリッド車は大きく分けて3種類存在します。
一つは、48V電源システムに代表されるマイルドハイブリッド車。
従来の鉛蓄電池の12V電圧で駆動していた補機類を48Vのリチウムイオンバッテリで駆動することで、大容量化を実現でき、結果として燃費を上げることができます。
バッテリエネルギーはタイヤ駆動には使いません。
もう一つは、日本ではホンダ等、あとは欧州車が主に採用しているストロングハイブリッド車のタイプ1。
高電圧バッテリをダイレクトにインバータに接続してタイヤ駆動に使っているのが特徴です。
そして、主にトヨタが採用しているストロングハイブリッド車のタイプ2。
走行条件や外部環境条件により変動する高電圧バッテリ値でダイレクトに駆動するのではなく、一度、コンバータを介することで安定した電圧値を獲得し、所望のトルクを得ることができる方式です。
今回の試乗車は、プラグインハイブリッド車と呼ばれ、ストロングハイブリッド車タイプ1に、外部電源から高電圧バッテリを充電できるものです。
この高電圧バッテリ、352V(セル電圧3.7Vを直列接続で96個)のリチウムイオンバッテリで構成され、後部座席の下辺りにマウントされています。
最大出力は90kW。
通常の電気自動車走行としても充分なポテンシャルを持っています。
まずは、走る前にエンジンルームを開けてみます。
・・・えらく長くなってしまいました。
実際の試乗記は、次回に。
【講演・出版物のご紹介】
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■出版物
- 「パワーエレクトロニクス回路における小型・高効率設計法 ~昇圧チョッパから結合インダクタの設計まで~ (設計技術シリーズ)」、科学情報出版
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※何度かアマゾンでは売り切れていたそうで、申し訳ございません。
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■講演予定
- 1月25日:「自動車48V電源システムへ向けた関連部品の技術動向と今後の開発方向性」、技術情報協会様主催
※電動ターボチャージャに使用可能なSRモータの基本からセンサレス制御方式までを解説していきます
紹介ページ<http://masayamamoto.blogspot.jp/2015/12/blog-post.html>
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